《妊娠中回顧録》こども病院での検査

あの日は朝８時半ごろに到着したでしょうか。

こども病院には胎児診断センターもあり、そこへ行きました。

①９時前にＭＲＩ技師の人に呼ばれて、「おー、このこども病院は時間を守ってくれて感心ね」っていうのが第一印象。

ＭＲＩは人生初体験。
以前フィラデルフィアの病院で関わっていた研究でＭＲＩをちょこっとみる機会があったから、狭苦しい筒状のものだというのはわかっていたけれど、わたしみたいなアメリカでは細い方（プププ　お恥ずかしい）の体型でもけっこう窮屈でした。

お腹の中の赤ちゃんはもちろんじっとしていられないので、磁石がぐるんぐるん回転するたびに鳴る騒音に反応して、映像を撮っている肝心なところで動いてました・・・。 あんなんで静止画像が撮れたのかいまだに不明。

３０分ほどのＭＲＩが終了し、待つこと３０－４０分。


②次はエコーで詳しく心臓の検査。

口唇口蓋裂の赤ちゃんには心臓にも影響が出ることが多く、そのために心臓のあらゆる部位、血流を超音波で確認。

これがまた予想外に長くかかり、１時間くらいみっちり診てくれました。

いつも思うけれど、超音波技師ってあんな薄暗い部屋の中で働いていて眠たくならないのかな。　わたし実は、数年前に超音波技師になろうと志していたのだけれど、おへそを触るのが苦手（自分のも嫌だから、他人のも嫌）なのと、あの薄暗い部屋だとすぐ眠たくなるから、しょうもない理由だけれど、なれないなぁとほぼ断念。


③午前１１時過ぎに、遺伝子カウンセラーに会ってお話。
うちは両家の遠い親戚をたどっても口唇口蓋裂や他の遺伝関係の異常・疾患がないので、理由ははっきりしていないけれど、なんらかの原因が重なって裂ができたのでしょうということでした。
あのお姉さんに会った意味あんまりなかったような。
必ず会わないといけないみたいだったから選択の余地はなかったんだけれども。


④昼食後、１時半ごろから今度は身体を細かく診るエコー。
骨の長さ等、かなりいろいろ測るので、これまた長くかかり、１時間半以上はしたかな。　超音波技師が計測してから、放射線科の医師の確認が必要で、その先生からＯＫが出てやっと解放。


⑤午後４時前、ハイリスク妊娠専門医からこの日の検査結果の話がありました。
ＭＲＩと超音波で見る限り、口唇口蓋裂以外に何もなく健康な赤ちゃんだということで、ほっと胸をなでおろしたわたしたち夫婦でした。


こうして一日がかりの検査が終了。　検査続きで疲れたというより、検査の間の待ち時間が長くて疲れました・・・。

このブログ愛読者（苦笑）のＫＭＣさんにはひろとを一日中預かってもらい、本当に助かりました。
ＫＭＣさんの優しさに甘えて、この後も１時間以上かかりそうな検診日は何度も預かってもらった上、栄養たっぷりの昼食も毎週のようにご馳走になったし、ＫＭＣさん無しで今回の妊娠は乗り越えられませんでしたヨ。


インターネットでフォーラムを読んでいると、妊娠中にわかっても、担当の産婦人科医がこども病院や専門医に検査を依頼しなかった例もけっこうあり、わたしたちはこうして専門医に診てもらえてよかったです。
お腹の中にいるときから様々な角度で診察できるテクノロジーの進歩には驚きです。